THR脱毛は、サーモヒートリムーバー(Thermo Heat Remover)の略で、次世代の蓄熱式の脱毛方式です。赤外線領域を多く含んだ光を採用しており、お肌内部への光浸透力があって、連続照射も可能です。
発毛指令を出しているバルジ領域へダメージを与えます。
したがってTHR脱毛は、痛みや肌の負担が少なく、日焼け肌でも照射でき、広範囲に照射できることから全身脱毛にもおすすめです。
こんなTHR脱毛ですが、デメリットってあるのでしょうか?
本記事では、THR脱毛のデメリットを中心に説明しています。あまりにもメリットが多いため、デメリットに目を向けることが少ないからです。
本記事を読めば、THR脱毛の本当の姿が見えてきます。
THR脱毛のデメリット3選
THR脱毛のデメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
白髪が脱毛できないため、白髪が多い人は毛が残ってしまう
THR脱毛は、メラニン色素に反応します。ですからメラニン色素を含まない白髪を脱毛できません。
白髪は当然、メラニンが抜けている状態なので、光に反応せず熱が伝わらないからです。THR脱毛は、毛根にあるメラニン色素に光を吸収させて熱エネルギーに変換して毛根にダメージを与えます。
たとえば部分的に白髪が混ざっていると、黒い毛は当然脱毛できますが、白髪は残ってしまいます。白髪が多い場合は注意が必要です。
毛が抜けるのに時間がかかるため、実感まで時間が必要
THR脱毛は、痛みを抑えるために従来の光脱毛と比べると、出力が弱いです。そのため、毛根にダメージを与えるまで時間がかかって、毛が抜けるまで時間を必要とします。
したがって、脱毛を実感するのに2週間から2ヶ月かかってしまいます。
THR脱毛ができるサロンが少ないため、施術を受けずらい
THR脱毛は、新しい脱毛方法のため、導入しているサロンは非常に少ないです。
都心部に住んでいる場合は別ですが、地方に住んでいる場合などは、該当するサロンを探すだけで大変です。たとえ見つかっても、交通費や時間など多くのものを失います。
ちなみにIPL脱毛が日本で初めて導入されたのは1995年ですが、THR脱毛は2015年に実施されたばかりです。普及するまでに時間がかかると思います。
THR脱毛のメリット6選
THR脱毛のメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
照射時間が短いため、全身脱毛でも短時間の施術で完了する
THR脱毛は、高速で広範囲に連続照射できるのが大きなメリットです。従来の光脱毛は1ショットずつ照射しますが、全身脱毛する場合は、数時間かかることがあります。
しかし、THR脱毛は、1秒間に6ショット照射できます。全身脱毛でも20分~1時間程度が完了します。
THR脱毛の連続照射は、脱毛でよくあるような「パチン、パチン、パチン」という感じではなく、「パパパパパパ」と連射するイメージ。
痛みが少ないので、従来の怖さがない
THR脱毛は、毛包全体をじんわり加熱することで毛根にダメージを与えます。従来の光脱毛と比べると、痛みは少ないです。従来の光脱毛は、ゴムで弾かれたような痛みがあったけど、THR脱毛ではこのような痛みはありません。
また、THR脱毛器には、照射面を冷却する機能が搭載されており、痛みを感じないだけでなく、肌の負担も軽くなります。
痛みを感じやすいVIOラインも、THR脱毛なら短時間で照射できるため、痛みを感じにくいです。
肌刺激が少ない
THR脱毛は、毛包全体を加熱するため、お肌への刺激が弱いです。冷却機能があることも大きいですね。
痛みやヒリヒリ感もないので、敏感肌の人も安心して施術を受けられます。
火傷や色素沈着などの肌トラブルのリスクも低いと言われています。
ちなみにキッズ脱毛でも可能です。
日焼け肌でも照射ができる
従来の光脱毛は、メラニン色素に反応しやすい場合は、日焼けなどで皮膚の色が黒くなっていると、照射できないことがありました。
しかし、THR脱毛は、毛包全体を加熱するため、日焼け後の肌でも照射可能なんです。
ただ日焼けで炎症を起こしている場合や、日焼けがひどい場合は施術を断られる恐れがありますので、カウンセリング時に相談してください。
産毛など幅広い毛質脱毛できる。
THR脱毛は、従来の光脱毛と比較すると、産毛にも効果が期待できます。毛包全体をじんわり加熱するため、メラニン色素が少なく細い産毛にも作用するのです。
まあ、産毛だけだったら、SHR脱毛でもできますよね。
THR脱毛は、IPL脱毛とSHR脱毛の両方の効果を兼ね備えています。そのため、太い毛から細かい毛まで幅広い毛質に対応できます。
メンズ脱毛もできる
THRはメンズ脱毛にも対応できます。
男性のムダ毛は女性よりも剛毛で、とても頑固です。ですから脱毛方式によっては効果が出ない場合があります。
しかし、THR脱毛器では男性にも対応できるようになっています。
THR脱毛の特徴とメカニズムを押さえよう
THR脱毛は「Thermo Heart Remover」のこと。熱エネルギーを毛包全体に蓄積することで毛根にダメージを与える方式です。
バルジ領域が毛の生成の指令を出していますが、このバルジ領域に熱エネルギーを加えて脱毛します。
毛包に熱エネルギーを蓄熱させることでダメージを与えるため「蓄熱式脱毛」とも言われています。
痛みや肌刺激が少なく、日焼け肌も施術可能です。
THR脱毛は、何回で終わるか?施術回数と期間
THR脱毛は、何回ぐらいかかるでしょうか?
もちろん個人差はありますが、5~6回照射をすると、自己処理の回数がなくなってきます。
最短は6ヶ月ぐらいですかね。
THR脱毛は、他の光脱毛、たとえばIPL脱毛のように毛周期を意識しながら脱毛サロンに通う必要がないからです。個人差があり、脱毛部位によりますが、2週間に1回の頻度で施術できるなら、早い人で6ヶ月ぐらいで終わります。
ちなみに脱毛サロンに通う頻度は、2週間~1ヶ月に1回です。
THR脱毛で家庭用脱毛器はあるのか?
THR脱毛は、基本脱毛サロンで施術することになります。
でも、なかには家庭でもやりたい人もいるかもしれませんね。
しかし、家庭用の脱毛器は、IPL方式が主流。THR方式のものはあるのでしょうか?
実はあります。唯一といっても良いかもしれません。
OPUS BEAUTY 03 Powor Pro
オーパスビューティ03パワープロ
業務用脱毛機メーカーが開発した最新のハイエンドモデル家庭用美容器です。
- 瞬間2.4℃の冷却で、熱さや痛みを軽くする。
- 従来の20%UP*の照射力で、1回の照射で減毛を体感しやすい。 1週間に1回のホームケアで、最短4週間でサロン級の効果を実感。**
- 一台で、顔・体・VIOまでアプローチできる。ジュニアモード、パワーモード、ノーマルモードがある。
*販売会社従来モデル:1照射あたり14.2ジュール
**効果には個人差がある。
販売価格 \43,890(税込)
THR脱毛と他の光脱毛(SHR・IPL)の違いはココ!!
THR脱毛は、IPL脱毛とSHR脱毛の良いとこ取りと言われています。
まずはIPL脱毛と比べてみましょう。
THR脱毛は、熱蓄積方法で、毛包やバルジ領域にダメージを与えるのに対して、IPL脱毛はメラニン色素に直接ダメージを与えます。
IPLはSHRと比べると、痛みや肌の負担が大きいです。また手周期に合わせた照射が必要。日焼け肌には照射できないデメリットがあります。部分脱毛におすすめできますね。
次にTHR脱毛とSHR脱毛は、何が違うんでしょうか?
どちらも光脱毛の一種で、熱蓄積方式で毛包やバルジ領域にダメージを与えます。
でも、光出力はSHR脱毛は、THR脱毛よりもさらに低出力になります。照射方式も、SHR脱毛は連続照射できません(往復照射)。ただ痛みはSHR脱毛の方が全然軽いです。
THR脱毛と医療レーザー脱毛との違いは何か?
THR脱毛と医療用レーザー脱毛の違いは何でしょうか?
レーザー脱毛は、手に含まれるメラニン色素に反応する特殊なレーザーを照射することで、永久脱毛を目指す施術です(まったく生えなくなるわけではありません)。
日焼けしている場合は施術できませんが、一般的に5~8回の施術で永久脱毛を実感できると言われています。
THR脱毛は、レーザー脱毛と比較すると、照射時の痛みが少ないです。レーザー脱毛は、光脱毛よりも1回の出力が高く痛みを感じやすいです。
ちなみにレーザー脱毛は医療行為になるため、病院やクリニックでしか施術できません。
項目 | THR脱毛 | 医療レーザー脱毛 |
---|---|---|
種類 | 光脱毛 | レーザー脱毛 |
仕組み | 熱蓄積方式 | 熱破壊方式 |
痛み | 少ない | 多い |
肌への負担 | 少ない | 多い |
効果 | 実感できるまで時間がかかる | 効果を実感できるのが早い |
施術場所 | 医療機関以外でも施術を受けられる | 医療機関でのみ施術を受けられる |
まとめ
THR脱毛はメリットが多い脱毛方式ですが、デメリットは以下の通りです。
- 白髪が脱毛できない
- 実感まで時間がかかる
- THR脱毛ができるサロンが少ない
簡単に書くと、この3つがデメリットです。
詳細については本文を確認してください。